Monica Castiglioni のアタマのなか
Monica Castiglioniという人に出会ったことは、私の人生に大きな影響を与えています。
そろそろ、そんなことなどを少しずつ ここで紐解きながら、
Monica Castiglioniという魅力的な人物をより深く、日本の皆様に伝えていけたらという思いで、このブログを書きます。

ミラノの彼女のアトリエへ行くたびに思うことがあります。
ここは、ジュエリー工房というだけではなく、Monica Castiglioniの頭の中で、私はそれを覗いているのだなと。
壁一面には、数え切れないほどのブロンズのパーツが掛けられています。
完成した作品もあれば、試作もある。
何になるのか分からない小さな形もある。
まるで植物採集の標本のように、
彼女が「美しい」と感じたものが、時間をかけて蓄積されている場所です。
そして 振り返ると、本棚があります。

そこには美術書や写真集、建築、デザイン、アートブックがぎっしりと、
モニカが自分で作った陶器やオブジェと共に置かれています。
通りに面するショールームには、ジュエリーだけではなく、花器や陶器、ガラス作品が自然に並んでいます。

私は、この空間を見て、いつも思うことがあります。
Monicaは、「ジュエリーデザイナー」という枠には収まらない。
彼女は、世界を観察し、アートとして表現している人なのだ、と。
植物を見て、
石を拾い、
街を歩き、
写真を撮り、
陶器を作り、
ジュエリーを制作する。
そのすべてが、彼女の中では同じ行為なのだと思います。
ジュエリーの創作はモニカにとって大きなプロジェクトではあるけれど、彼女のメインではない。

日々見つけた「美しい」と感じる瞬間が、
ある日はジュエリーになり、
ある日は陶器になり、
ある日は写真になる。
表現方法が違うだけなのです。

だから私は、Monicaのジュエリーに惹かれるのだと思います。
身につけているのはアクセサリーではなく、
Monica Castiglioniという一人のアーティストの思考の断片。
この世界を楽しみ、観察し、美しいものを愛でる喜びを、モニカという魅力的な人によって日々気付かされているような気がします。

続く。