Radiofonografo RR226

VELVET THE SHOWROOMに置いている、使っていないオーディオ。

これは、1965年にアキッレ・カスティリオーニとピエール・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟によりデザインされたラジオ付きレコードプレイヤーです。
足元までしっかりした重厚感を感じさせながら、見れば見るほど人の顔に見えてくる、、、というところに、やはりカスティリオーニ兄弟の楽しいセンスを感じずにはいられません。
本質は最高のもの。でもそれをコンサバには昇華しない。そんなモノが好きです。

(このユーモアのセンスはモニカもしっかりと受け継いでいるなあ、といつも思います。最近発表した花器にもユーモアを感じますね。モニカはアキッレの長女です。)

15年ほど前に訪れたスイスのグラフィックデザイナー・MAX HUBERさんとAOI HUBERさんのご自宅でこのプレイヤーを拝見し、なんてカッコいい!と、憧れていたものでした。
(過去、衝撃を受けたご自宅訪問はMAX&AOIさん宅と、島根の陶芸家・舩木さん宅です)

ありがたいご縁があり、数年来の思いが実って、VELVETに来たこのプレイヤー。
もう古いものだし、大事に使いたいなと思いつつ、実はまだ、これが機械として機能するものか確かめていません。

毎朝出勤しては目に入り、眺めることが嬉しく、心秘かに楽しんでいます。
目に映る景色が自分好みなモノであるということが、どれだけその人の心を癒すか、とよく考えます。
家族や一緒に住む人のことを考えるとなかなか自分好みに整えることは難しい。
小さな空間だけ、たとえば玄関のちょっとしたコーナーや窓辺、キッチン周り。
そんな小さな空間に自分だけの宇宙を作ってみると、日常にふと癒しが訪れる瞬間を持てるような気がします。

みなさん、インテリア、楽しんでまいりましょう。

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