ARTE ZAPOTECO RUGS

2023.10.14 - 2023.1030

10/14からは2年ぶりとなる、メキシコ南部オアハカのZAPOTEC RUG(サポテック ラグ)のご紹介をいたします。

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ARTE ZAPOTECO RUGS
2023.10/14 sat – 10/30 mon
11:00 – 18:00

福岡県太宰府市宰府2-7-6
ALBICOCCA gallery

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【ZAPOTEC RUG (サポテック ラグ)】

メキシコ南部、オアハカのティオティトラン村は良質な織物が盛んな村で、その歴史は古く、紀元前約500年までさかのぼります。サポテコ族のコミュニティによって形成されるこの村は、Backstrap Loom (腰織り)という技法を使い、織物が得意な人々が暮らしていました。

1521年スペインの植民地支配が始まるとともに、さまざまな文化や技術も大陸に持ち込まれることになります。その中でも家畜の羊とペダル式の高機がティオティトラン村に伝わったことで飛躍的に織物の幅が広がりました。高機を使うことで大きな生地を折ることが可能になり、羊の毛から糸を紡ぎラグを織る技法を身につけます。そして、伝統的、民族的なルーツを持つ意味合いの紋様をラグに落とし込んだのは自然なことでした。

古代からコチニールをはじめとする さまざまな天然染料で染めた美しい織物が作られていましたが、20世紀初頭、化学染料の普及により これらの染色方法は廃れてしまいます。

1960年代、途絶えてしまった天然染料を使った染色方法の研究を始めたIssac Vasquez氏は、オアハカ州出身で世界的画家 Rufino Tamayoとサポテコ族の末裔で画家・版画家のFrancisco Toledoの協力を得て、古代の染色方法の復興に成功します。これらの染色方法を意識の高い有志たちが学び、代々受け継ぎ 技術を継承したことによって、ティオティトラン村は世界的にも有名なラグの産地となりました。

<染色について>
オアハカ地方の特産である、天然染料の中で最高の赤を発色するといわれるコチニール(サボテンにつくカイガラムシ)=赤色、岩の音やマリーゴールド=黄色、ウィサーチェ(アカシアの一種の種子のさや)=黒色、藍(インディゴ)=青色の4種が基本色。原毛の色、染色の濃度や時間、媒染剤の違いによって、様々な色調に変化させ、これらの染料を組み合わせることで、緑や紫など他の色に染めることが可能となります。
<製品について>
ナポテックラグは平織りの一種である つづれ織の法で触られています。厚くしっかりと織っているため、文夫で型くずれもほとんどしません。また冬は温かく、夏は通気性が良いため 季節を問わず楽しむことができます。
紋様は表も裏も同じなので両面とも使用可能です。

ARTE ZAPOTECO のラグは天然染色にこだわった、数少ない工房のひとつ、サムエルファミリーの工房にて、熟練の職人たちによって丁寧に織られているものです。祖父の代から織物業に携わっているサムエル氏の工房は、70年もの間 家族経営で伝統を受け継いできました。近年では織り手が減少する中、この素晴らしい伝統技法を守り良質な製品を世に伝える為、ワークショップを開催し、村の若者に技術指導をして職人の育成にも力を入れています。紋様も古代から大切にされている矢やキャンドルをモチーフにしたものから自然界のもの、コンテンポラリーまで幅広い柄、天然染料の深みのある豊かな色も特徴です。

100年使えるというのが納得の質感で、洗濯機で洗って天日干し (大きいサイズはコインランドリーで)できるのもうれしいポイント。オールシーズン使え、大きいサイズのものでも一人で扱える重さ・厚さで扱いやすく、お部屋の雰囲気を一気に変えることができます。

また、前回も好評だったオアハカパームバスケットも届きます。通気性よく、軽くて色柄も豊富です。

現在、九州国立博物館では古代メキシコ展も開催中されています。ぜひこの機会に秋の太宰府へ足をお運びください。

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